甲状腺は前頚部で、喉仏のすぐ下にあり、重さが約20g、大きさが約4cmの臓器です。
正面から見ると蝶の形のように見えます。
甲状腺ホルモンとしてT3(トリヨードサイロニン)とT4(サイロキシン)という、体に必要不可欠なホルモンを合成および分泌しています。甲状腺ホルモンは、細胞の新陳代謝を盛んにすると共に、成長や発育を促進したりする働きを有しています。甲状腺ホルモンが増加する(甲状腺機能亢進症)と、さまざまな臓器の代謝が亢進するため、動悸、息切れ、発汗過多、体重減少、手指振戦、暑がりなど症状が出ます。逆に甲状腺ホルモンが低下する(甲状腺機能低下症)と、諸臓器の代謝が低下し、むくみ、寒がり、便秘、皮膚の乾燥感、脱毛などの症状がでます。